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ラクをしないと成果は出ない   

raku160.jpg ラクをしないと成果は出ない 仕事の鉄則100
大和書房
定価:1,500円(税込)

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目 次

はじめに

 第1章 基本編

 1 ラクをして成果を上げるのが基本中の基本 
 2 ゴールを必ずイメージしてから仕事に取りかかる
 3 自分にできないことをしている人を、素朴に尊敬する
 4 お金で自分の時間は買えない。他人の時間なら買える
 5 「ぜひ続編を」に即対応できるよう、素材は使い切らない
 6 外部の人に自分の仕事のおもしろさが伝わらなければ、それはつまらない証拠
 7 よくわからなかったら現場に行って考える
 8 気になったら、まず買う
 9 自分に対する相手の優先順位を上げてもらうことが仕事の基本
10 全体像と個別の処方箋を混同しない

 第2章 インプット編

 11 「つまらない」と思ったら、できるだけ早く撤退する
 12 情報収集にのめりこまない。情報とは「出合う」ものだからである
 13 立ち読みは書店でなく家の中でする
 14 若いうちはテーマなしで一日一冊、四〇代は一日で五冊
 15 興味がわいたことは講演やセミナーに出て、全体像と情報源を一気に押さえる
 16 書棚一本の本がたまったら、新しい分野を開拓できる
 17 ブログを世界中の井戸端会議における、「立ち聞き」として活用する
 18 ウソには必ず理由や背景がある。それを探るとインプットが効率的になる
 19 発行部数数千部のメルマガや専門誌や白書類にたくさん目を通す
 20 図書館に行けば行くほど「無駄遣い」になる

 第3章 ネットワーク編

 21 いざという集まりには万難を排して参加する
 22 アイデアは他人の頭で揉んでもらう
 23 メールの未処理は「なし」の状態にして帰宅する
 24 会いたい人にはできるだけ向こうから望んで会ってもらうように仕向ける
 25 お願いした場合は「いつでも」と言う
 26 予測がつかなかったら、親しい友人と賭けをする
 27 人から薦められたものは、無理をしてでも即日取り入れる
 28 期待値を下げる
 29 自分の実力をマッピングしておく。身の丈を知ったうえで見栄を張る
 30 先輩の一言アドバイスには、とにかくまず従ってみる

 第4章 撃退編
 31 締切日に納品しても、返信がないような会社とは仕事をしない
 32 依頼には即決で答える
 33 愉しめない喧嘩は避ける
 34 自爆しない
 35 NGな人には説明しない。NGな人とはモメない
 36 クレームは、成長に不可欠なもの(一割)と、無駄(九割)に分かれる
 37 できるだけ葬式には行かない努力を
 38 三日かかることは一日でやる
 39 苦手なこと」は人の手を借りて解決する
 40 NG上司に煩わされない

 第5章 独立編

 41 本当に「良いもの」は自分で売ってみる
 42 出された問題はすべてその場で解決の方向と、「いつまでに」を明確にする
 43 今の仕事を30年後にもやっているかを自問。もしNOなら続かない
 44 自分の仕事が黒字になっていなかったら、絶対に会社を辞めない
 45 商売道具への投資はケチらない
 46 最初から必ず黒字にする
 47 「この社と切れたら自分がアウト」という取引先は作らない
 48 「やりたいこと」を周囲に話しておく
 49 「好き」を安さの言い訳にしない
 50 独自の販売回路をもち、その売り上げは五年で二倍が最低ライン

 第6章 継続編

 51 好きな仕事を増やすために、好きではない仕事を毎年二割ずつ削除する
 52 「なるほど」と思ったことは、二四時間以内に「やる」メドをつける
 53 過去を振り返らない
 54 「何をしないか」を明確にしてゆく
 55 常に確率を意識する
 56 一発屋でなく、人気(売り上げ)×継続の面積を広げていく
 57 貯金しなくても良いようなキャッシュフローを、常態化する
 58 問題を見つけたら、必ず即日解決の糸口を見つけておく
 59 継続させる小さな工夫を
 60 自由に生きるために健康を維持する

 第7章 組織編

 60 今いるメンバーを前提にする。「上手くいかない」のを彼らのせいにしない
 62 会議や集会は、参加者全員が「待ち遠しい」仕掛けをつくる
 63 自分の「忘れグセ」を前提に、「忘れても、できる」仕組みをつくる
 64 共有する言葉の定義を明確にしないと、誤解が量産される
 65 コーチはするものではなく、優秀なコーチに短期間「つく」のが近道
 66 どれくらい時間がかかるかは先に訊く。ギャラも先に決めておく
 67 インセンティブを高める工夫だけで、成果が上がる場合は予想外に多い
 68 毎日仕事が終わったら、机の上と周辺を完全にリセットする
 69 「約束の優先順位」を見直すクセをもつ
 70 休暇中も仕事をしたほうが、のんびりできる

 第8章 時間編

 71 会議は一企画につき二度だけで終える
 72 決裁は火曜日の午前一〇時半から、と決めておく
 73 探し物は一ヵ月で合計一時間以内に
 74 人を待たせない。待たされても怒らない
 75 「遅刻してしまった!」を先にイメージする
 76 よほどゆとりがない限り、正義に多大なエネルギーを注がない
 77 レファ本の常備は時間を節約する
 78 出欠を迷うイベントには行かない
 79 一万円札と名刺は三ヵ所に入れておく
 80 もう腕時計をしない

 第9章 アウトプット編

 81 ノウハウはどんどん公開する
 82 「好き」をお金にしてゆく
 83 「本格的に勉強したい」分野の仕事を引き受ける
 84 アウトプットしないものはインプットしない
 85 数値目標とその根拠を明白にもつ
 86 同じネタで何度も稼がないように自戒する
 87 「新鮮でおもしろいこと」は三〇秒で説明する
 88 毎晩アルコールが欠かせない人は伸びない
 89 相手を飽きさせず一時間話せたらお金になる
 90 「必要でないこと」は極力やらない

 第10章 生活技術編

 91 死以外の悲劇は、一〇年後に必ず人生の肥やしになる
 92 子どもができたら、「仕事で二〇年後にブレイクする」準備を始める
 93 昨日と違う今日、今月と違う来月、来年と違う再来年にする
 94 加齢とともに遊び時間を増やしてゆく
 95 最悪の事態を想定し、その兆候が出たら動く
 96 よほど親しい人以外にはプレゼントをしない
 97 ドタキャンは月に一度だけ、と決めておく
 98 旅行用の持ち物リストをつくっておく
 99 子ども部屋より書斎を優先するのが、家族のためになる
100 大切な人は命がけで守る

おわりに


帯 【表】

 「一生懸命」に働くな!

 好きな仕事で所得倍増。
 会いたい人が会いに来る。
 自分の時間を確保する――。

 「やるべきこと」を圧縮し、
 「やりたいこと」を拡大する
 100のアイデア
 

■立ち読み■
 
はじめに

  この本は、ビジネス書に見えるかしれません。
  確かにタイトルからしても中身からしても、ビジネス書のど真ん中をゆくような本
 です。
 〔中略〕

  硬派ジャーナリズム(なのか)の世界で書いてきた者が、経営コンサルタントが書
 くようなビジネス書を出していいのでしょうか。
  もちろん、いいのです。「できる経営者」が「普通の社員」に向けて「ああやれこ
 うやれ」と言っても、参考になるのは二割程度でしかありません。
  私は普通の働き手であり、独立自営業者でもあり、友人や知人に真顔で頼まれて、
 倒産しかけた会社を再建した偶然≠煢ス度かあります。売文というのは、生産者で
 もあり、消費者でもあり、試行錯誤の結果、私は自分で自分のメディアも同時にもっ
 て生活を安定させています。

  私自身は、本文の冒頭「1」で紹介したように、どう見ても「できない社員」であ
 り、せいぜい「納得するのに他人よりたくさん時間がかかる人間」でした。今もそう
 です。小学生のころ、監督やコーチから「球を良く見ろ!」と言われて、球を土の上
 に置いてじっと見ていたら怒られ、空中を飛んでいる球をよく見られるなら俺はもう
 プロになっている、と思いつつ、それでも「飛んでいるボールをよく見る」というこ
 とはどういうことなのか、真剣に悩んだ少年です。いやな奴と思わず、実はかなり謙
 虚で素直な男だと思っていただければ幸いです。

  しばらく前に書いた『売文生活』(ちくま新書)では、もともと商品ではなかった
 「文」が、どのように商品化されていったのか、という謎解きをしたわけですね。つ
 まり、売文の成育史を日本の近代史のなかに定位してみせた本であり、売文という仕
 事が一つのビジネスモデルになる過程と今後の課題を実証的に分析した本でした。あ
 の本を読めば、他のどんな商品だって「売る構造」が見えてくるはずなのですが、残
 念ながら、目利きの店員がいない書店ではそのような理解をあまりされず、「新書」
 コーナーのほかには「「エッセイ」の棚に置かれました。別にかまいません。不徳の
 致すところですから。
  しかし『売文生活』が、あらゆるビジネスに応用可能な「単価」と「ビジネスモデ
 ル」の話だと気づいてくれた賢明な読者も少なくありませんでした。
  ありがたいことです。
  書店関係者の皆様、本書は自信をもって「ビジネス書」に置いてください。

  努力や勉強は大切です。マニュアル化も法則化も、集団で動く以上必要な面もあり
 ます。しかし、例えばペンギンは、ボイルの法則もアルキメデスの法則も暗記してい
 ないのに、浅い潜水時には事前に吸い込む空気量を少なく抑えています。吸い込む空
 気の量を五〇〇ミリリットル程度に抑えておけば、深度二〇メートル前後では「中性
 浮力」という非常に安定した状態に達し、いちいち浮力に抵抗するエネルギーを奪わ
 れずに餌採りに専念することができるのですね(佐藤克文『ペンギンもクジラも秒速
 2メートルで泳ぐ ハイテク海洋動物学への招待』光文社新書)。

  ラクをしすぎて成果が落ちるのも困りますし、苦労ばかりして破産するのも困りま
 す。
  机の前に座ったこともなく営業会議にも出たことがないペンギンたちですら、ラク
 をしないと成果は出せない!――のです。ラクをするということは、何もかも自分た
 ちで見つけ出すのだという自己中心的で横暴な考えに取り付かれることではなく、先
 達の知恵を素直に引き継いで着実に上乗せしてゆく、という発想であり道程です。

    それがなぜちょうど「一〇〇」項目になったのか、については「あとがき」で触れ
 たいと思います。
  では、まず目次からどうぞ。


                                       日垣 隆
 

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