ID:

パスワード:

前の記事| |次の記事

表記論争勃発? 「子供」か「子ども」か

Q;いつも楽しく拝見させていただいております。毎週月曜日が、今は火曜日が楽しみでしかたありません。
  ところで、新「ガッキィファイター」第23号で、「こども」についての表記法が不統一だったために気がついたのですが、日垣さんは普段「子ども」と表記されていますね。手元にあったガッキーファイター速報vol.70から新ガッキーファイター24号まで調べたところ、「子ども」で統一されています。
《引用》部分では「子供」表記も見られますから、意識的に区別されているとお見受けします。
  以前、たしか敢闘言かなにかで「ら致」などの漢字仮名交じりについての お考えを拝見したことがあるのですが、「子ども」は漢字仮名交じりではないのでしょうか。
  わたしは、「子供」のほうが良いと感じているのですが、「子ども」がいいのでしょうか?
  お考えをお聞きできれば幸いです


(徳島県、もうすぐ30歳 教員)


A;どっちでもいいんじゃないの。


  追伸。
  例えば「ら致」を「秘密工作員ら致す」というように表記すると、「拉致す」ではなく「秘密工作員ら、致(いた)す」と、かなり異なった意味にとれてしまう怖れがあります。「界わい」とか「炭そ菌」のような分かち書きは、読みづらいだけでなく、新聞社が読者を莫迦(ばか)にしているように見え、しかしそれらはルビを振れば済む問題でもあり、とりわけそれがキーワードになればなるほど、その分かち書きの不合理さが浮き彫りになってしまう。それゆえ避けた方がいいというのが私の意見です(詳しくは『エースを出せ!』第1章を参照してください)。


  さて、ご質問の「子ども」ですが、教育関係者にとっては実に頻繁に使用する言葉ですから、属されている世界の慣例に従うのが一番面倒ではないとは思います。「大人」との対比では「子供」のほうが落ち着くかもしれませんし、「大人」が当て字であることを考慮すれば、「子ども」のほうが教育界ではポピュラーでしょう。


  私の判断基準では、「ども」や「たち」や「など」や「ら」のような(複数を示す)副助詞(接尾助詞)に、私は漢字を使いません。「親戚や友達たち」という表記もありえ、「友達」は漢語ゆえ分かち書きをしない原則により「友達」とし、接尾語は「たち」のままにしています。そもそも、「子ども」の「ども」は「やまとことば」であって、あまり漢字はふさわしくないと思います。


  ただし、これはあくまで好みの問題ですから、どうぞご自由に。
  少なくとも私は、「ども」と分かち書き(漢字仮名交じり)の問題とは、やや異なるのではないかと考えてきたわけです。

「ガッキィファイター」2003年02月24日号に掲載

前の記事| |次の記事

 

ページ先頭に戻る